エンジニアインタビュー

2024年09月06日

家族の介護をきっかけに、正社員から転向。柔軟性の高さに魅力を感じた「フリーランス」という働き方。

男性も女性も関係ない、安定性以上に常に成長が求められる世界で活躍するため、
視野を広く持ち、アップデートし続ける!

WEBディレクターLさん

プロフィール

韓国出身 フリーランス歴6年のWEBディレクター。
法務からキャリアチェンジをし、クリエイターの世界へ。
正社員から家族の介護をきっかけに、フリーランスとしてキャリアをスタート。
プロジェクトマネージャーやチーム管理、ディレクション業務に加えプログラミングにも精通したプロフェッショナル。
現在も多様な業界のWEBサイトディレクションを担当し、更なるキャリアアップを目指し邁進している。

職種
WEBディレクター
スキル
PM/ベンダーコントロール/チームマネージメント
業務実績
大手企業サービスサイト運用/コーポレートリニューアルのPM/UI/UXデザイン/コンテンツ企画

法務からWEBディレクターの世界へ、苦難を越えて掴んだ“日本で働くこと”

ーファーストキャリアからWEBディレクターだったのですか

大学で法律学を専攻していたので、ファーストキャリアは企業の法務担当でした。
趣味の一環でサイト制作に携わっていましたが、HTMLを書くことが楽しく感じ、どんどんサイト制作にのめり込んでいっていました。
気付いたら、ホームページをまるごと作れるようになっているくらい熱中していました。
法務の仕事もやりがいはあったのですが、成果が目に見えて分かるサイト制作に、より楽しさを感じていました。

ーサイト制作に関する技術を学ぶために、スクール等には通われたのですか?

いえ、スクール等には通っておらず、全て独学です。
偶然にも知り合いからサイトを制作してほしいと依頼があり、アルバイトという形で仕事を請けたのがWEBデザイナーの始まりでした。

ー韓国で経験を積まれたのち、日本へ来日されていますが、日本で働こうと思ったきっかけは何かあったのですか?

法務の仕事をしながら、漠然と今後のキャリアについて悩んでいる時、当時の同僚と一緒に北海道へ海外旅行に行ったのが私にとって初めての日本滞在でした。
以前、海外旅行へ行った時に生活環境などで「私には海外での生活は合わないかも」と思っていたのですが、日本での過ごしやすさにとても驚きました。
女性一人でも安心して過ごせる環境ということに感激し、「北海道が過ごしやすいなら、東京も過ごしやすいかもしれない」と思い、旅行をきっかけに漠然と日本で働くという選択肢を考えていました。

ーそうなんですね!そこから日本で働くまではスムーズに進んだのですか?

いえ、かなり紆余曲折しました。
最初に、日本企業が海外IT人材を積極的に採用するという取り組みに参加し、とあるカリキュラムを1年弱受講しました。現役学生に混じり、当時29歳だった私は猛勉強をしました。
ですが、リーマンショックの影響でその取り組みを利用することができなくなってしまったので、個別で日本企業へ売り込みをしたり、とにかくできる手段を全てやりました。
結果、数回チャレンジしてワーキングホリデーを利用することができるようになり、無事日本行きを決めることができた、という流れでした。

家族の介護をきっかけに「フリーランス」へ転向

ー当初から「フリーランス」になろうと思っていたのですか?

いえ、フリーランスという働き方をすることは予想外でした。
日本で働くためには就労ビザが必要ですが、フリーランスになるとその辺りに苦戦しそうだったので・・・。
なので、日本に来てから数年は正社員として働いていました。

ー正社員から「フリーランス」に転向するきっかけは何かあったのですか?

家族の介護が必要になったことから、フリーランスへの転向を決意しました。
正社員としてフルタイムで働くより、時間を自由に使える働き方のほうが介護との両立が叶いやすそうだったので、思い切ってフリーランスへ転向しました。
とはいえ働き方の制限はあったので、正社員の求人探しと並行してフリーランスエージェントに登録して案件を探していきました。

ー正社員と「フリーランス」、並行した案件探しで気付いたことはありましたか?

“働き方の柔軟性”という面で比較すると、正社員より圧倒的にフリーランスの方が案件数が充実していました。
当時はコロナ禍前だったので、正社員でのリモート勤務を導入している企業はごくわずかでしたし、正社員とフリーランスの働き方の差を目の当たりにしました。
並行して案件探しをしたことで、フリーランスの柔軟性の高さをとても魅力的に感じました。

ー「フリーランス」で活躍しつづけるために、気をつけているポイントはありますか?

正社員とは異なり、安定性以上に常に成長が求められる世界だと思っています。
なので、私は常に危機感を抱いて仕事に取り組むようにしています。
毎日学び続け、技術のアップデートを継続することでクライアントからも信頼を得ることができると考えます。

ー技術のアップデートはどのように行っているのですか?

流行りのデザインを学ぶために、世界中のブランドサイトをチェックするようにしています。
最先端の技術やデザインを取り入れ続けるために、アップデートは日々行うようにしています。

直接契約を経て、個人事業主としての自覚がより一層強くなった

ー『チョクフリ』を利用した感想を教えて下さい。

元々、同会社が運営しているフリーランスエージェント『フリエン』に登録しており、案件紹介をされるタイミングで『チョクフリ』と出会いました。
フリーランスとして活躍し続けることができるのであれば、仲介エージェントの有無は問わない考えだったので、紹介いただく案件の幅を広げるという意味でも『チョクフリ』にチャレンジしてみようと思い、利用を開始しました。

ー仲介エージェントとの契約と、直接契約との違いは感じますか?

契約上の事務的なやりとりについて、直接契約の場合はより一層注意をしなければいけないと感じています。
そういった意味では、仲介エージェントの利用時よりも「個人事業主」としての自覚は強くなった気がします。
契約期間についての話など、クライアントと直接やり取りをできるようにもなりますし、フリーランスを続けていく上での不安は少なくなると感じています。

ー「フリーランス」として活躍し続ける秘訣はありますか?

積極的なコミュニケーションは大切だと思います。
仕事上の関係にはなりますが、人と人との繋がりを大切することがよりよい仕事環境を生み出すきっかけになりますしね。
韓国コスメの話〜過去のキャリアの話まで、内容は問わずに積極的に話しかけるようにしています。
今はディレクターというポジションで仕事をしていますが、過去にはコーダー・デザイナーの経験もあるので、オンライン会議ツールを繋いで一緒にコーディングをすることもあります。
積極的なコミュニケーションで、信頼関係を築けていると実感しています。

ーなるほど、WEBディレクター職の“プロフェッショナル”でいつづけるために気をつけているポイントはありますか?

ディレクター職として、マルチなスキルを求められるので、WEBディレクションだけではなく、関係領域全てにおいて深い知識が必要であると感じています。
専門性以上に幅広い視野が求められる、といった所でしょうか。
コーディングの技術然り、自身がディレクションする立場の方(コーダー、エンジニアなど)が行う業務についても理解している方が、より信頼してくれます。
特に、フリーランスのWEBディレクターは様々な現場で経験を積んでいる方が多いので、正社員よりレベルが高い印象があります。

「フリーランス」は男性も女性も関係ない、輝いて仕事ができる働き方

ー昨今、女性の活躍を推進する働きが進められていますが、女性フリーランスとして感じていることはありますか?

昔の話になりますが、正社員として働いている時には「女性だから」という理由で昇進のしづらさを感じることがありました。
時代の流れもあるのかもしれませんが、フリーランスになってからは性別の違いで仕事に対する偏見を持たれることはなくなりました。
男性でも、女性でも、輝きながら活躍し続ける事ができる働き方がフリーランスなのかもしれませんね。

ー今の「フリーランス」を取り巻く環境はどう感じていますか?

外国人フリーランスのために、ビザ更新に関するサポートがあったらいいなと思います。
海外で働くためには必要なのですが、取得までのフローがなかなか大変なので、、、。
また、確定申告についても更なるサポート体制があると安心ですね。
私がフリーランスになった時に、確定申告についてのサポートを受けることができなかったので、より気軽に相談できる環境があるとフリーランスに挑戦しやすくなるのでは、と思っています!

ー最後に、今後チャレンジしたいことを教えて下さい

英語を勉強して日本以外の国で働いてみたいですね。
今の環境に満足している訳ではないので、更に挑戦を続けて、見える世界を広げていきたいと思っています!

ー貴重なお話をありがとうございました。更なるご活躍を期待しています!

インタビューを終えて

インタビューを通して、自己実現のための努力を惜しまず、夢を叶えるための諦めない姿勢に感動しました。
母国以外の地で働くことは、想像以上に困難な道のりだったと思います。
自身のスキルについても客観的に分析し、向上心を忘れないプロ意識がフリーランスとして活躍し続ける秘訣だと感じました。
Lさんの魅力に惹かれ、周りには素晴らしい仲間がたくさん集まってくるのだろうと思います。
将来的に、日本以外の国でも仕事をしてみたいと仰っていたので、世界で活躍する姿を楽しみしています!
(インタビュアー / 井上 執筆 / 小澤)

チョクフリのロゴ担当コンサルタント井上

担当コンサルタントからのメッセージ

『チョクフリ』は、ITフリーランスの皆さまに事業会社と直接契約できる案件のみをご紹介しています。
初めての直接契約でも安心していただけるよう、経験豊富な担当営業がしっかりとサポートをします。
理想のフリーランスキャリアを一緒に歩んでいきましょう!