エンジニアインタビュー
2024年09月30日
ITエンジニアの経験を若手育成に繋げたい、IT講師という働き方
ミュージシャン・ITエンジニア時代に学んだことを、後世に伝えられる
受講者からの感謝の言葉が、この仕事のやりがい
IT講師山本さん
プロフィール
音楽関係の仕事からIT業界にキャリアチェンジ。
30代からフリーランスで活動し、インフラエンジニアとして20年以上のキャリアを積む。
現在は豊富な実務経験を活かし、企業の新卒社員を対象にしたIT講師として活躍中。
インフラエンジニアのスキル以外にも、社会人としてのマナーやビジネスマンとしての姿勢を伝えることを意識している。
- 職種
- IT講師
- スキル
- サーバーエンジニア(Azure/Linux/Windows)/ネットワークエンジニア(Cisco)
- 業務実績
- 要件定義~運用保守/サーバー構築・統合
ミュージシャンからITエンジニアへ、異業種へのキャリアチェンジ
ーITエンジニアを志したきっかけについて、教えてください
実は、30代前半まで音楽関係の仕事をしていました。
主にギターを担当しており、当時からDTM(デスクトップミュージック)やコンピューターを使っての録音・編曲には馴染みがあったんですよね。
なので、次のキャリアを考えたときに、自然とIT業界を志していました。
最初は営業職として就職をしたのですが、将来性を比較した時にITエンジニアに魅力を感じ、インフラエンジニアとして必要な知識を得るため独学で学び始めました。
ーそうだったんですね。いつからフリーランスとして活動したのですか?
ITエンジニアとして、初めての現場がフリーランスでした。
約3年間、独学でインフラ関連の知識を学びながら求人に応募をしていた時に、とある採用担当者に出会ってフリーランスエージェントを紹介いただいたのがはじまりです。
フリーランスを目指した、というより「気付いたらフリーランスになっていた」というのが現状でしたね。
ーいきなりフリーランスとはすごいですね!独学というと、具体的にどのような勉強を行っていたのですか?
最初に、MCP(Microsoft Certifications Program)というマイクロソフトの認定資格を取得しました。
そこから基礎的な技術を学びつつ、分からない点をひたすらクリアにしていく方法で勉強していました。
同時並行で、求人募集している企業に対して、手当たり次第に応募をしていましたね。
休日=勉強、フリーランスとして活躍している背景にある、並々ならぬ努力
ーITエンジニアとして初めて参画したプロジェクトのことは、覚えていますか?
覚えています!私は元々Windowsサーバーの勉強をしていたのですが、当日はUNIX全盛時代だったこともあり、参画した現場がUNIX系だったんです。
Linuxの勉強は少ししていたものの、UNIXのことは正直分からないことばかりでした。
なので、とにかく勢いとハッタリでプロジェクトを必死にこなしていました(笑)
ー現場で実践しながら、覚えていったのですか?
はい、そうでした。
現場からの要望に対して、とにかく調べながらなんとかこなす日々だったので、今思い返すと崖っぷちでしたね。
ー同僚からレクチャーしてもらうようなことは、ありましたか?
多少あったかもしれませんが、フリーランスは正社員ではないので、教育制度等は設けられていません。
なので、基本的には常に自己学習をしていました。
ー独学や自己学習を継続していける秘訣は、何かあるのでしょうか
とにかく、ITエンジニアとして仕事を続けるために必死だったのが一番の理由です。
そのために一人で努力し続けることができたのは、音楽の世界での経験が大きいと思います。
音楽の世界では、自ら楽譜を買って、楽器を弾けるようになるために勉強をするのが当たり前です。
なので、IT関連の勉強も同じ感覚で継続していました。
ITエンジニアになってから6年間くらいは、休日は勉強の時間にしていましたね。
ITエンジニアとしての現場経験を、次の世代へ伝えられるのがIT講師
ーITエンジニアからIT講師にキャリアチェンジしたきっかけを教えてください
知り合いから誘いを受けたのが大きなきっかけです。
参画していたプロジェクトの区切りのタイミングがよく、新しい挑戦ができそうと思って誘いを受け、IT講師へチャレンジしました。
それまでは他人に教える機会があまりなかったので、最初は多少なりとも違和感を感じていたというのが本音です。
ー教える側に立つことって難しいですよね。受講者と接する時に気をつけていることはありますか
大体の講座は2~3ヵ月間ほどなのですが、最初の1週間は受講者との距離を縮めるように意識しています。
雑談で場を和ませたりして、気軽に相談してもらえる関係性になれるような雰囲気を作っています。
また、私は実務経験が長かったので、現場で使う技術やテクニックを話すことでより実践的な会話をするようにしています。
ー山本さんのIT講師としての強みは、どんなところでしょうか
音楽関係の仕事に従事していた期間が長かったこともあり、社会人としての振る舞いなど、自分自身が失敗したことや苦労した経験を踏まえて教えることができるのは強みだと感じています。
また、実務経験が豊富なことも、講師として強みになると考えています。
ーエンジニアから講師へキャリアチェンジをして、嬉しかったことはありますか?
受講生の方から、「山本さんが講師で良かったです!」「分かりやすく教えていただきありがとうございます!」というお礼の言葉をいただくことがあり、とてもやりがいに繋がっています。
ーこれから講師を目指す方に、メッセージをお願いします
ITエンジニアとして活躍中の方にとって、次のキャリアを考えたときに「IT講師」という選択肢があると思います。
現場での経験が必須な仕事ではありませんが、やはりこの経験の差は教える立場として大きなものだと感じています。
若手ITエンジニアの育成にも繋がる「IT講師」という働き方を、現役エンジニア含め多くの方に知ってほしいと思います。
講師案件を紹介している、数少ないエージェントが『チョクフリ』だった
ー今回ご利用いただいた『チョクフリ』はいかがでしたか?
クライアントと直接契約ができ、仲介マージンが不要なので、報酬が高くてよかったです!
私みたいなエージェントのフォローが不要な人にとっては、直接契約で案件に参画することは理想的な契約形態です。
また、講師という職種柄、1年中案件があるのではなく、春や秋のスポット受注が多いので、来シーズンについての会話をクライアントと直接できて、とても仕事がしやすいです。
ー今後のキャリアはどのように考えていますか?
ITエンジニアとして現場で働いていたときは、仕事柄かなりハードなスケジュールになることも多かったので、これからはIT講師として学んできたことを未来のITエンジニアに伝えていきたいと考えています。
ーこれからフリーランスを目指す方に、アドバイスをお願いします
探究心を忘れずにいてほしいと思います。
フリーランスは個人事業主なので、自ら学ぶ姿勢、積極性がとても求められる働き方です。
自由だというイメージが強いかもしれませんが、デメリットやリスクをしっかりと理解した上で、この働き方を選んでほしいです。
未来ある働き方だと感じているので、よりフリーランスという働き方への理解が深まると嬉しいです!
ー貴重なお話をありがとうございました。更なるご活躍を期待しています!
インタビューを終えて
音楽関係の仕事をしている時代から「自発的に学ぶ」ことを大切にしていた山本さんですが、
ITエンジニア転身後も、自身のキャリアアップのために学び続け、技術を習得していったという話に感銘を受けました。
IT講師として登壇する際も、教科書には載っていない実際の現場で必要となる知識も教えるようにしているなど、実務経験が豊富な山本さんだからこそ伝えらえることだと感じました。
若手ITの育成に取り組まれる今後の活躍に、期待しています。
(インタビュアー / 井上 執筆 / 小澤)
担当コンサルタント井上
担当コンサルタントからのメッセージ
『チョクフリ』は、ITフリーランスの皆さまに事業会社と直接契約できる案件のみをご紹介しています。
初めての直接契約でも安心していただけるよう、経験豊富な担当営業がしっかりとサポートをします。
理想のフリーランスキャリアを一緒に歩んでいきましょう!
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