利用者インタビュー
2023年07月21日
日本エクセム株式会社
日本エクセムがチョクフリを活用する理由
データベースシステムの可視化が加速する【MaxGauge】の開発元。日本のITインフラにおけるシステム運用の安定化を掲げ、設計から構築、運用までを一気通貫で支援する。
ー「本日は代表取締役社長の後藤大介様にお話を伺わせていただきます。まずは御社の業態やサービス、製品について教えてください。」
弊社はデータベースプロファイリングツール【MaxGauge】の開発元である韓国エクセム社の日本法人です。【MaxGauge】の日本における販売、技術支援サービス、およびデータベース専門企業として関連サービスを実施しています。また【MaxGauge】を使った運用支援サービス【Smart DBAサービス】と合わせて、定期診断や改善などのプロアクティブなデータベース運用支援を提供しています。2023年内をめどにクラウド対応する【MaxGauge for CloudDB】をリリースし、主要データベースを全方位的に支援していきます。
ー「御社案件を弊社より紹介させていただいたフリーランスエンジニアから『【MaxGauge(マックスゲージ)】はいいですよね』という声をいただいたこともあります。競合製品との違いや【MaxGauge】の導入メリットを教えてください。
【MaxGauge】はデータベースの性能分析を可視化するツールです。データベースの稼働状況を24時間365日リアルタイムで、セッション、SQLの明細を記録、詳細な調査とともに、突発的なトラブルが起こっても、事後でも確実に状況把握ができます。セッションの情報取得間隔は1秒、実行SQLは0.05秒間隔で記録。システムに何が起きたか、画面上で何時何分何秒までリアルにわかります。情報を秒間隔で明細に記録しておくことで、システム障害や問題が起こった時でも、詳細に調べられることが一番の特徴です。弊社サービスの特徴は以下の4点で説明しています。
➀問題の予兆発見
システムの運用においては問題の予兆を見つけたいというニーズが高いですが、実は難しい。【MaxGauge】を導入することで、ある程度簡単に見つけることが可能になります。
②開発と運用の共通言語
システム障害時、多くの企業ではインフラ担当と開発担当で組織が分かれていて、どちらかの責任になりやすいですが、【MaxGauge】で問題が起こった状況が可視化できるため、調査・整理に役に立ちます。
③監視+情報収集体制
データベースの多くはシステム障害のアラートが上がった後に、調査のために情報収集をすることが多いですが、だいたいの場合で問題の痕跡が残っていません。そのため情報の再現を待つことになりますが、その間もシステム障害の爆弾を抱えたまま、運用を継続しなければなりません。【MaxGauge】で監視と情報収集をセットにして運用することで、早期の原因究明とリスクヘッジが可能です。
④トラブルの速攻解決
システム障害の対応時、エンジニアは情報収集、その分析にかなり時間をかけます。本来、必要なのは原因調査の後に次の一手を検討することですが、そこに時間が割けていない現状があります。【MaxGauge】で情報収集の時間を限りなくゼロにし、分析を簡単に行うことで、原因を素早く追究、改善検討に早くとりかかれます。
【MaxGauge】は現場のデータベースエンジニアが、運用に苦労されているところをいかにラクにできるかを主観にした製品です。強みは秒単位で細かい情報を得られること。さらに安価で軽く、使いやすい。OracleDBの下位エディッション(Oracle SE2)でも利用できることがメリットです。
システムのトラブルを未然に防ぐ運用スタイルを提案し、リモートでデータベースの運用を支援。クライアントのパートナーとして活躍できる人材を募集しています
ー「具体的な業務について、どのような人材を求めていますか?」
弊社の業務にはシステムの構築、データベースの構築案件もあります。構築に関する要員も増やしていきたいですが、メインの業務は【MaxGauge】を使って、お客様のデーターベースの運用を支援することです。
クライアントのシステムのサイズは大小様々ですが、今、提案を伸ばしたいのは【Smart DBAサービス】を用いたデータベース運用支援です。データベースエンジニアを常駐させられない企業様に【MaxGauge】を導入していただいて、我々が継続的にお客様のデータベースの運用を支援。定期的にチェックすることで、問題を起こさないように管理するプロアクティブなサービスです。
データベース運用サポートを提供する企業はある程度は存在しますが、データベースエンジニアは足りていません。システムのトラブルはデータベースが起因のことが多いですが、そのデータベースを調べたり、原因を調査したりするのは難しいとされています。
弊社の場合は【MaxGauge】があるため、事後でも調べられますし、問題が起こる前からチェックしてトラブルを未然に防ぐ運用スタイルをおすすめしています。これらの運用支援サービスを担当していただく人材を募集しています。
【MaxGauge】の運用支援業務を通して運用と開発の両方の知識を得ることで、エンジニアとしての市場価値を高めることが可能に
ー「シニアエンジニアもジュニアエンジニアもどちらも募集されていますが、DBA業務の魅力を教えてください。」
データベースはインフラとアプリ開発の中間にあるものです。データベースソフトウエアと考えますと、インフラのミドルウェアという分野ですが、データベースの中でSQLが動いていて、問題が起こったり、改善したりする場合には、アプリケーション側の動きもある程度理解していないといけません。そう考えるとインフラとアプリの両方の知識が必要になります。現状、両方わかる人が少ないから、DBAが少ない。弊社の業務を通して、両方の観点から知識を得ることで、将来、システムの設計をするにしても、PMとして活躍するとしても、エンジニアとしての価値を高めることが可能です。
データベースに限らずシステムの監視運用を行う時には、一般的にはCPUやメモリー、I/Oくらいしか見ません。弊社の場合は【MaxGauge】があることで、データベースの中のセッションがどのように動いているか、メモリのなかでどのように処理がされているかが見えます。データベースの内部構造や動きが、【MaxGauge】を通して理解できるようになれば、データベース自体が難しくなくなります。最初はデータベースそのものを壁と感じられるかもしれませんが、【MaxGauge】と弊社ビジネスを1~2年経験してもらえれば、他社に行ったとしても、データベース構造が理解できているので、簡単に運用できるようになるでしょう。データベースが難しいのはブラックボックスだから。【MaxGauge】を使えばブラックボックスでなくなり、データベース運用のスキルを身につけることができます。
ー「シニアレベルもジュニアレベルも募集されていますが、どのようなところを期待されていますか?」
弊社の業務はデータベースの運用、診断、チューニング、構築、移行など、多岐に渡ります。シニアエンジニアに関しては、案件自体をお任せして、担当として運用支援をしていただきたい。もしくはチームリーダーとして案件を担当していただきたい。シニアエンジニアには任せられるものは任せます。今までに培ってきたスキルを使って、やりたいようにできる環境です。
採用においてはスキルと経験と、年齢と報酬のバランスがうまく取れているかを重要視しています。これまでどのように仕事をしてきたかを面接で聞くことで、何を考えて仕事をしているかがわかります。そこが一番重要で、今までに何をやってきたかはあまり重要ではありません。
ー「ジュニアエンジニアはどのようなスキルアップが可能ですか?」
弊社は小さい企業のため、エンジニアであっても、必然的に会社全体のことが見えます。営業やマーケティング、経理のことも見えてきます。若手エンジニアと言えど、会社全体を理解することは大切です。30代、40代と年齢を重ねれば、お金のことを気にして仕事をしなければなりませんから、若いうちにシステムの収益構造やお客さんの予算がどうなっているかなどを知っておく必要があります。
面接でもよく言いますが、ひとりの人間がすべてを体験することは不可能。人がやっていることを見て疑似体験して、自分の知識として身につけることが必要です。これはフリーランスでも転職でも考え方は同じです。ジュニアエンジニアの方は弊社でスキルをつけてくれればどんどんお任せしますし、それが成長になります。
ー「チョクフリ導入前の人材採用に関してお聞かせください。」
御社サービスを利用する前は人材紹介サービス、スカウトサービス、採用媒体を活用しましたが、私たちのビジョンに共感してくれる方を厳選させてもらっていることもあって、イメージする人材に出会えないというジレンマはありました。
現在、社員12名とフリーランス1名、外部スタッフ2~3名で事業を展開しています。御社から紹介してもらったフリーランスの方はフル稼働してもらっています。あとは人手が足りない時にスポット的にフリーランスを採用するイメージです。
エージェントには「データベースがやりたい人」「大手企業じゃない方があっている人」「下請け的な業務をやめたい人」に加えて、「イキがいい人」をお願いしています。
スキルは働きながら身につけられますので、そこまで重要視しません。現在、弊社で働いてくれているマネージャー陣もスキルより、マインド重視で採用しました。
小さい企業ですので、社員全体として手分けして、全員で業務を行っているところがあります。このような雰囲気を理解せずに入社された方がミスマッチになったケースは過去にありました。
Chokufuri engineers
チョクフリ参画エンジニア紹介
山本エンジニア(50代)、武村エンジニア(50代)
スキル:OracleDBA(両者共に)
一人の方にはスマートDBAサービスの担当として、フルで稼働していただいてもうすぐ1年になります。もともとフリーランスとしてデータベースの知識もしっかりあるので、安心してお願いさせていただいています。もう1名の方は残念ですが、3カ月で契約は終了させてもらいました。フリーランスとしての実績は長い方でしたが、データベースの業務があわなかったように思います。
今後の展望・事業の方向性と、それを担うべきIT人材について
ー「チョクフリには、今後、どのようなことを期待されますか?」
転職サービスで入っても、チョクフリでフリーランスとして契約をしたとしても、続けるか続けないかの要因は同じの場合もあります。そう考えますと、チョクフリは安価なところはメリットです。
データベースの専門会社として、新しいツールも出て、今後は弊社事業の幅が広がるため、当面は30名体制を目指しています。技術者として適切なスキルと質の高いサービスを提供することが主軸。質が一番大切なので、質が低くなるような採用はしません。堅実に一つひとつの案件で質を維持しながら、同じ考えを持っている方を募集し、事業を大きくしていきたいと考えています。
自分たちが好きなこと、やりたいことをやって生きていく会社とはどのような会社なのか、つねに考えながら体制を作っています。趣味や私生活もひっくるめて考えていて、その理想形をつくるのが私のビジョンです。このような会社づくりに共感してくれる方との出会いを創造していただきたいです。
新製品のリリースを含め、さらに幅広くきめ細やかなデータベース支援を実施。データベース専門会社として知名度の向上を目指します
新製品『MaxGauge for CloudDB』のリリースもあり、弊社はさらに幅広くきめ細やかなデータベース支援を行っていくフェーズにあります。データベース専門会社として知名度の向上と社員のスキルアップを目指して運営しています。
ITスキル習得は目的ではありません。スキル習得をしたうえで、どのような成果をだしたいのか? どのようなシステムが理想なのか?を自問し、理想のシステム像を持てるようなエンジニアが必要だと考えています。
チョクフリさんには新たな世界を目指そうとしている方に、いい意識をもって活動し、またいい形で業務を提供していける媒体を目指していただきたい。そのような意識を持った方が集まるサイトは、頼りがいがありますね。
インタビューを終えて
プロジェクトを推進するシニアエンジニアはもちろんですが、チャレンジ精神旺盛な若手エンジニアも募集中です
データベースプロファイリングツール【MaxGauge】の開発元である韓国エクセム社の日本法人として、2008年に創立された日本エクセム株式会社様。日本のITインフラにおけるデータベースシステム運用の安定化を推進し、一人ひとりが自分の目標をもって、やりたいことを追求しながら生きていける企業を目指されています。
本国ではデータベース中心のIT企業として、データベースエンジニアの登竜門ともいわれる存在。2023年11月にリリース予定の新製品【MaxGauge for CloudDB】とともに、市場価値のさらなる向上を目指して邁進されています。
企業情報
事業所名 | 日本エクセム株式会社 |
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代表者 | 代表取締役社長 後藤 大介
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設立 | 2008年03月01日 |
本社 | 東京都千代田区神田錦町3-7 東京堂錦町ビル4F |
スタッフ | 13名 ※2023年7月20日現在 |
事業内容 | ソフトウェア販売事業・IT関連コンサルティング事業 ・MaxGauge: データベース見える化ツール |